小欲知足
仏教の言葉に「小欲知足」というものがあります。これはその名の通り、欲を小さくして足るを知るということです。
自分は若い時に、こんなのじゃ足りないと欲にかまけて、欲のままに行動していたと思います。
いつも、こんなはずではない。もっと満ち足りた生活を送りたいと、もっともっとと欲をかいていたと思います。
今、40歳を超え、家族を作ることができた自分は、改めて考えるまでもなく、ただ自分を必要としてくれる家族がいる。その事実だけで充分に満足です。
高価な最先端の服飾もいらないし、贅沢な食事もいらない。ただ平穏にささやかに笑って暮らせるなら、それ以上に望むのはもったいないことです。欲を小さくして足るを知る。自然とそうゆう気持ちになります。
これが歳をとること。加齢することなら、喜んでこの変化を受け入れようと思います。
若い時に何か欲を持って、目標に向かって邁進することを否定する気はありません。
ただ、身の丈を知るというか、求め過ぎないことは大切な知恵のような気がします。
努力を重ねて何かをどんどん成し遂げていく人を否定する気はありませんし、そうゆう人が社会のある部分を豊かにするのでしょう。
43歳の誕生日に特別をご馳走もなくただ、家族といれて幸せを感じた中年男の思いでした。